女性 59歳 主婦 152cm 47kg
◆症状の経過
半年前に風呂場で滑って転倒した際右手を強く床についた。右手首に強い痛みと腫れがあったので病院で検査したところ、右橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)の診断を受けた。6週間のギプス固定と副木固定をした。固定が外れた後もまだ右手に力が入らず、起床時の右手のこわばりが強く、週3~4回のリハビリ通院を始めた。右手全体のピリピリ感や右肩、右肘にも痛みがあり、また手首・肘・肩関節部に可動制限があって困っていた。友人に相談したところ、光線治療を勧められたので早速当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
整形外科へのリハビリ通院と週2回の当付属診療所への通院との併用治療を開始。1カ月後、右手全体のピリピリ感がとれ、右肘・右肩の可動域が正常範囲に戻り、痛みがとれた。2カ月後、右手首の痛みはほとんど無く徐々に右手に力が入るようになり、受診後初めてペットボトルのキャップを開けることが出来た。自宅でも積極的に右手を使用し、3カ月後には右手首の可動域も元に戻り、日常生活でも支障はなくなった。
平成27年10月1日発行 機関紙「光線研究」より