男性 89歳
◆症状の経過
40歳頃より気管支炎を繰り返していた。春、秋には喘鳴、咳、痰が多かった。喘息の診断で投薬を受けていた。54歳時、友人の紹介で当付属診療所を受診し光線治療を開始。その後光線治療で喘息発作は出なくなった。80歳時、左下肢痛、跛行が出現、整形外科で腰部脊柱管狭窄症と診断され投薬を受けた。光線治療の確認のため当所を再診した。
◆光線治療
◆治療の経過
自宅で毎日治療した。治療により左下肢痛は軽減していたが、その後の検査で胸椎黄色靭帯骨化症が判明したので症状の進行予防のため81歳時に手術を受けた。術後は腰痛、左下肢痛が出て、光線治療中にもかかわらず徐々に痛みが増強したので、82歳時狭窄症の手術を受けた。術後は一時腰痛、左下肢痛は軽快したが、1カ月後再び痛みが出てきた。治療用カーボンを変更して治療を続けた。その後光線治療で腰痛、左下肢痛は楽になり悪化することはなかった。現在89歳で元気にしている。
平成27年12月1日発行 機関紙「光線研究」より