女性 40歳 156cm 53kg
◆症状の経過
生後1カ月後よりアトピー性皮膚炎の症状が出ていた。頚部、腕、顔面に出ることが多かった。36歳までステロイド剤の塗り薬を使用していたが、皮膚炎は一進一退を繰り返していた。偶然インターネットで光線療法を知り、半年程地方の治療院で光線治療を受けた。下半身の冷えは改善したが、皮膚炎の症状はあまり変化がなかった。その後は治療を中断していた。40歳で東京に引っ越し環境が変わったためか、皮膚炎が悪化し、夜も眠れなくなった。1年間の育児休暇をとり、この間にアトピー性皮膚炎の治療を行うため、当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
自宅で毎日光線照射を行った。治療2カ月後、発汗すると痒みが強くなるが、保湿剤と光線治療により赤み、痒みが徐々に軽減していった。治療3カ月後、光線照射により痒みは更に軽くなった。治療半年後、からだの皮膚炎は落ち着いているが、疲労感が増すと首回りの赤みは出ることがあり、光線治療は継続している。光線治療により、育児のストレス、疲れも軽くなっている。
平成28年6月1日発行 機関紙「光線研究」より