女性 28歳 162cm 53kg
◆症状の経過
生後間もない頃から乾燥肌で、関節の内側を中心にアトピー性皮膚炎症状があった。18歳までステロイド剤を使用し良くなることもあったが完治しなかった。20歳の頃より足の冷えを強く感じるようになり症状が悪化し、頚部、顔面部、頭部に症状が出てきた。4年程非ステロイド剤で様子をみたが良くならず、就業先も接客業だったので困っていた。アトピー性皮膚炎を治した親戚から、光線治療を紹介され、当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
足の冷えが強いため、足裏部の照射を30分と長めに行うこともあった。治療初期は患部照射を行うと赤みが増したり、乾燥が強くなったりしたが、治療1カ月後には下半身の冷えが改善され、顔もきれいな皮膚に戻り、表情も明るくなった。治療2年後、仕事が忙しく、寝不足が続き、光線照射もほとんどしなかったことが重なり、アトピー性皮膚炎が再発した。定期的な光線治療を再開し、症状が落ち着いてきた。治療4年後の現在、光線照射により皮膚の状態は良い。
平成28年6月1日発行 機関紙「光線研究」より