男性 63歳 164cm 64kg
◆症状の経過
糖尿病があり、60歳から薬を服用していた。62歳時、軽い脳梗塞を発症し仕事中に倒れた。右手指にしびれがあり、字が書きづらくなった。発症半年後、起床時に左手中指が曲がって伸びず、痛みと痺れが出てきたので病院を受診するとばね指と手根管症候群の併発と診断された。患部へのステロイド注射などを行ったが改善せず、日常生活が大変不便になった。以前から糖尿病の治療で行っていた水泳で腰痛がひどくなったこともあり、職場の部下の紹介で当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
初回治療の翌日の朝、左手の痛みは軽減され中指が伸びた。腰の痛みも楽になったのでとても驚いた。両手の痺れは変化なかったが、2回目の治療後は左手の痺れは少し楽になった。左手の指は再度曲がった状態だったが、3回目の治療後、朝起きると左手の痛み、痺れは更に軽減した。右手の痺れは変化なかったが動かしやすくなり、腰の痛みもほとんど感じなくなった。更に良くしようと思い自宅に治療器を用意して毎日治療した。自宅で治療を初めて半年後には腰痛、左右の手の痺れはなくなった。ばね指は手術をしないと治らないと言われていたが、症状の再発はない。現在は血糖値が高いので糖尿病の治療を中心に行っている。
平成28年8月1日発行 機関紙「光線研究」より