女性 79歳 143cm 48kg
◆症状の経過
パソコンを使用することが多く、1年前から右手首に痛みを感じるようになった。右手の代わりに左手を使うと左手首も痛むようになった。ペインクリニックで痛み止めの注射や湿布を貼って安静に過ごしていたが痛みはあまり改善しなかった。その後1年間パソコンの使用を止め、手首の痛みも落ち着いていたので久しぶりにパソコンを再開した。しかしパソコン作業中パチンと音が鳴り、肩が動かせなくなった。整形外科を受診し治療を受けたが、痛みは肩から腕、手首に下行し手先の感覚も鈍くなった。日常生活ではペンを握れなくなり、箸もつかめなかった。最終的に手首の痛みだけが残り、ドケルバン腱鞘炎と診断された。片頭痛もみられるようになり悩んでいると、友人に光線治療を紹介され当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
自宅に治療器を用意して治療を毎日行った。治療1カ月後、患部の痛み、違和感が少なくなった。握力を測定すると、右手は3kgから10kgへ、左手は2kgから6kgまで増加し、握った時の違和感、痛みも少なくなった。片頭痛も楽になり、とても気分が晴れやかになった。時々箸を落とすこともあったが、治療3カ月後には左右手首の痛みがなくなりパソコンを頻繁に使用できるようになった。毎年冬場には必ず風邪を引いていたが、光線治療を始めた年の冬から風邪を引かなくなり体質改善もできた。
平成28年8月1日発行 機関紙「光線研究」より