女性 69歳 151cm 43kg
◆症状の経過
ピアノの指導を長年していて日々手を酷使していた。53歳時に右母指ばね指と診断され、当時自宅にあった光線治療器を使いばね指を半年程かけて治癒させた。その後も花粉症、不眠症、インフルエンザ、気管支炎、糖尿病、過敏性大腸炎など色々な病気に光線治療を役立てた。68歳時に左手母指が曲げられなくなり、痛みも感じるようになった。整形外科を受診するとばね指と診断され、「手術か注射を続けないと治らない程重症」と言われた。手術は避けたかったので整骨院で電気治療やマッサージを受け、光線治療も併用したが、ピアノは休めなかったので一向に良くならなかった。光線治療で以前ばね指を治したので、より効果的な方法を聞くために当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
できる限り毎日、教えられた治療方法で治療を行ったが、ピアノを弾く機会が以前より多くなり、ばね指はなかなか改善されなかった。治療5カ月くらいまでは指を曲げられない状態が続いたが、当初測定不能だった握力も半年後には20kgまで増加し、指を曲げても少し痛みを感じる程度まで改善された。治療から1年後には指も完全に曲がるようになり、痛みもなくなりピアノも問題なく弾けるようになった。
平成28年8月1日発行 機関紙「光線研究」より