女性 68歳 主婦 163cm 54kg
◆症状の経過
67歳時に原因不明の右膝痛を発症。右膝に体重がかかった時や、じっとしている時も鈍痛が起こるようになった。整骨院で治療を受けたがよくならず、「靭帯が悪いのでは?」と指摘された。数日後、右膝をひねってしまい、膝に力が入らず、杖を使用しないと歩けなくなった。安静時も鈍痛があり、体重をかけても痛むので日常生活は大変不便になった。友人に相談すると光線療法を勧められ、当付属診療所を受診し通院治療を始めた。
◆光線治療
◆治療の経過
痛みが和らぐまで毎日通院治療を行った。1回目の治療で右膝に力が入るようになり驚いた。念のため整形外科で検査をすると、「変形性膝関節症か半月板損傷ではないか」と言われ痛み止めの注射を勧められたが断り、運動療法と光線治療で改善を図ることとした。2回目の治療後は安静時の鈍痛が和らぎ、最初はベッドで横向きになるのが辛かったが改善された。自宅では、当診療所で指導した筋力トレーニングも併せて行った。トレーニング後は右膝のだるさが増したが、光線治療を行うとだるさも解消し膝が動かしやすくなった。6回目の治療後に膝の痛みが増すこともあったが、7回目の治療は杖を使わずに当診療所へ来所することができた。右膝に体重を乗せると不安定になることもあるが、半日程度は痛みもなく外出ができるようになった。現在も更に改善を目指し通院治療を続けている。
平成28年12月1日発行 機関紙「光線研究」より