女性 72歳 主婦 153cm 59kg
◆症状の経過
乗用車を運転中、車道に自転車が飛び出し急ブレーキを踏んだところ、後続車に追突された。追突で意識がなくなり、病院で目覚めた。検査では脳に異状はなく、頸椎捻挫と診断された。車の後部が大破する大事故の割に頚のだるさのみで安心したが3日後から首の重だるさが増し、左肩から左上腕部に激痛が走り動かせなくなった。日常生活では、洗濯や台所仕事で腕の上げ下げが出来ず、睡眠時に頚の痛みで目が覚めることもあり、再度病院で検査を受け頸椎損傷が判明した。接骨院でも治療を始めたが症状は改善せず、日常生活は不便なままで大変困っていた。以前、光線治療で頭痛や腰痛、眼精疲労を良くしたことを思い出し当所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
久々の光線治療で陽性反応が出たのか、初日は頚、背中、左腕の痛みが強くなった。保険会社に光線治療を行うことを連絡したところ、色々な所で治療しないでほしいと拒否され光線治療を一時中断し、病院と接骨院治療を続け4カ月間の治療で睡眠時の痛みは軽減したが、頚痛、背中痛、左腕痛は一進一退であった。症状の変化がないため、日に日に光線治療を行いたくなった。事故5カ月後自宅に光線治療器を用意し光線治療を再開した。毎日当所の処方通り照射を行ったが、なかなか効果が見られず事故から6カ月経過した頃、保険会社から何度も症状改善確認の連絡があり精神的疲労が増した。再度当所に治療法を相談し治療用カーボンを変更した。事故8カ月後に頚、背中、左腕の痛みはかなり軽減した。洗濯物を干したり、食事の支度も楽になり、睡眠時に痛みで目が覚めることもなくなった。10カ月経過時に保険会社から治療費の打ち切りを通知され病院と接骨院治療を終えたが、光線治療はその後も続け、事故から1年経過時には痛みは完治し事故前と同じ生活が送れている。
平成29年6月1日発行 機関紙「光線研究」より