女性 19歳 学生 162cm 55kg
◆症状の経過
バスケットボールの試合中に、ジャンプの着地に失敗して右足首を内側に捻った。痛みと腫れがあったので足首を冷やし安静に過ごしていた。5日後に少し動けるようになったのでダンスクラブの練習に参加したところ左足首を外側に捻ってしまい歩行が困難になった。整形外科で検査し、骨に異常はなかったので松葉杖だけ渡され安静にしていた。その後、接骨院で治療を受け、両足首の痛みと腫れが少し和らいだが、10日間が経過しても歩行時の痛み、腫れ、脱力感が抜けず困っていた。13歳の時にアレルギー性鼻炎を治療したことがある光線療法を思い出し、捻挫治療のため早速当付属診療所を受診した。
◆光線療法
◆治療の経過
初診時の光線療法で痛みが和らぎ、夜は熟睡できた。自宅治療を始めて3日後に歩行時の違和感が軽くなりバスケットボールも短時間なら可能となった。治療開始1週間後に階段で足を踏み外し再度右足首を内側に捻った。患部に光線を照射して痛みが増したが、翌日には痛みが引き、腫れなかった。治療10日後は左足首を動かすと引っかかり感は残ったものの痛みが少し良くなった。松葉杖なしで歩くと踏ん張る時に力が入らなかったり、脱力感があったが、治療2週間後は足首に力が入り、階段の上り下りもスムーズで痛みも殆ど感じなくなった。ダンスやバスケットボールで負荷が掛かると両足首に圧迫感が出ることがあったが1カ月後には、痛み、腫れは完全になくなり、バスケットボールやダンスをしても違和感がなくなった。
平成29年8月1日発行 機関紙「光線研究」より