男性 80歳 161cm 53㎏
◆症状の経過
前立腺ガン術後からリュープリン注射の治療を始めた。1カ月経過し、目立った副作用もなく体調は良かったが、次第に身体のほてり感、硬便、夜間頻尿で、まとまった睡眠は3時間ほどしかとれなくなった。以前から光線治療を続けていたが、より効果的な照射方法確認のため当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
光線治療で夜間頻尿回数が4回から2回に減り、4時間程まとまった睡眠がとれるようになった。その後も通院治療を併用し、1カ月後には硬便がなくなり腸の調子も良くなった。2カ月後には夜間頻尿がなくなり、睡眠時間は6時間程とれるようになった。リュープリンを定期的に続けており、注射直後は体のほてりを感じるが、2週間後にはほとんど改善されるようになった。
PSA(前立腺腫瘍マーカー)の値も現在は0.07ng/ml(70歳以上は4.0ng/ml以下が基準値)で基準値以下を維持するため光線治療を続けている。
平成30年6月1日発行 機関紙「光線研究」より