男性 84歳 無職 156cm 60kg
◆症状の経過
66歳の時に左足首にしびれを感じ、病院検査で「腰椎すべり症」と診断された。徐々に悪化し1年後にはしびれが両下肢全体に広がった。別の病院で検査すると「腰部脊柱管狭窄症もある」と診断された。手術はせず服薬でなんとか過ごしていたが、76歳時に間欠性跛行がみられ700mほど歩くと、しびれが強くて歩けなくなった。明け方のこむら返りもほぼ毎日出るようになり、長年の親友に光線治療を紹介され、当付属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
週1回当所へ通院し光線治療を始めた。両下肢のしびれは常にあったが1カ月後、旅行に行ったとき歩くのがいつもより楽だった。3カ月後、明け方のこむら返りの回数が減り、こむら返りが起きても以前ほどの激痛は出なくなった。1年後、通院間隔があき、しびれの強さとこむら返りが徐々に戻ってしまったため、自宅治療も始め、なるべく毎日光線治療を行った。3年後、歩行スピードはゆっくりだが間欠性跛行はなくなった。現在84歳、年齢的な体力低下は感じているが、下肢のしびれは強くならず、こむら返りも殆ど出ていない。光線治療は継続しており趣味の旅行やコーラスを楽しんでいる。